仮想通貨

草コインとアルトコインの違いを詳しく解説【草コインには夢がある?】

「草コイン」に「アルトコイン」、呼び方の違いを知っていますか?
そして、有名なビットコインとの違いは何でしょうか?

ここをちゃんと理解しておかないと、仮想通貨の勉強をするときに混乱してしまいます。

そこで、この記事では「草コイン」と「アルトコイン」の違いや、そのコインを選ぶときの判断基準などを紹介します。

この記事で分かること
  • ビットコイン・アルトコイン・草コインの違い

  • 価格が高騰した草コイン3銘柄

  • 草コインを選ぶときの基準

  • 結論

    • 最初に生まれた仮想通貨が「ビットコイン」
    • その後に生まれた仮想通貨の総称を「アルトコイン」と呼び、ビットコインの欠点が改良されている
    • アルトコインの中で時価総額・知名度が低いものを「草コイン」と呼ばれる

    • 2021年1月~12月で価格が暴騰した草コイン

    • Terra(LUNA)
    • Polygon(MATIC)
    • SHIBA INU(SHIB)

    • 草コインを選ぶときの基準

    • 開発目的がしっかりしている
    • 開発者の情報が充実している
    • 開発の進み具合がわかる

    草コインとアルトコイン、ビットコインの違い!

    さっそく、それぞれを順番に見ていきましょう。

    1. ビットコイン

    2. アルトコイン

    3. 草コイン

    1:ビットコイン

    最初の仮想通貨として生まれたのがビットコインになります。

    2008年10月に中本哲史(ナカモトサトシ)氏がインターネット上に投稿した論文によって提唱し、その後わずか3ヶ月の2009年1月に実現しました。

    ビットコインの両替ができる取引所が誕生したのは2010年2月です。
    なお、ビットコインには発行枚数の上限があり、約2100万枚となっています。

    そんなビットコインですが、実は2つの欠点を抱えています。

    1. 決済、または送金の速度が遅い

    2. 送金手数料が高い

    1:決済または送金の速度が遅い

    ビットコインは決済または送金したとき、その取引が完了するまでが遅いです。

    なぜなら、ビットコインを送金した後、ブロックチェーンのシステム内で承認されるまで約10分もかかってしまうからです。

    この背景には、「ビットコインの取引量が増えたこと」を前提に、「ブロックサイズの上限が『1MB』と小さいこと」、「ブロックチェーンがトランザクション(取引情報)をブロックに格納するまで約10分かかること」、「取引を処理するマイナー(マイニングする人)が減っていること」の4つが挙げられます。

    さらに、約10分で承認というのは「承認がスムーズに進んだ場合」の承認時間であり、処理しきれない量がある場合はもっと時間がかかります。

    このようにビットコインの決済または送金には、取引が完了するまで時間がかかります。

    メモ

    【マイニング】

    取引を承認するために行う計算のこと。ビットコインのコンセンサスアルゴリズムは「プルーフ・オブ・ワーク(POW:Proof of Work)」という方式を採用している。

    【POW:Proof of Work)】

    取引を承認するには膨大な計算量を成功させる必要があり、成功させた人がブロックをブロックチェーンにつなぐ権利が与えられる。このような仕組みのことをPOWという。

    2:送金手数料が高い

    ビットコインはどうしても送金手数料が高くなってしまいます。

    なぜなら、ブロックチェーン上では1度に処理できる送金量が限られているから。

    その送金料が上限を超えると「送金づまり」が発生し、そこから処理されるのですが、マイナーは手数料の高いトランザクション(送金情報)から選んで承認するため、手数料が高くなってしまうのです。

    つまり早く承認するには、マイナーにとって美味しいトランザクションじゃないとダメということなので、オークション形式に送金手数料が高くなってしまうのです。

    2:アルトコイン

    アルトコインとは「Alternative coin(オルタナティブコイン)」の略称で、ビットコイン以外の仮想通貨のことを指します。

    現在(2022年4月3日)、アルトコインの銘柄は、なんと1万弱の種類が存在しています。CoinMarketCap参考)

    有名なアルトコインとして、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、モナコイン(MONA)、ライトコイン(LTC)などが挙げられます。

    アルトコインはビットコイン発行後に開発されているため、ビットコインの欠点を改良された作りになっています。

    アルトコイン一部の特徴を紹介します。

    • イーサリアム(ETH):スマートコントラクト機能により自動的に売買が可能。

    • リップル(XRP):送金に特化したコインで、送金速度が早く、送金コストが低い。

    • ビットコインキャッシュ(BCH):ビットコインから派生したコイン。スケーラビリティ問題を緩和。また、ハードフォークを繰り返すことで利便性や機能を向上。

    • モナコイン(MONA):segwitによるスケーラビリティ問題の解決。

    • ライトコイン(LTC):トランザクション処理が早く、ビットコインの4分の1。

    アルトコインは機能面ではビットコインの上位互換といえるでしょう。

    3:草コイン

    草コインはアルトコインの中で時価総額が低く、知名度が低いものを指します。

    ちゃんとした定義があるわけではないので、まあマイナーなアルトコインだと思ってください。

    名前の由来は諸説あります。

    • Shit Coin(クソコイン)が草になった

    • 有名なコインがプロ野球だとしたら、マイナーなコインは草野球だから

    • ギャンブル性が高く中毒性があるから(麻薬の草からきた)

    アルトコインの銘柄が1万弱あるので、草コインも山のように存在しています。

    草コインは夢がある!

    山のようにある草コインですが、草コインには夢があります。

    中にはあり得ないほど暴騰したコインがあるからです。

    とはいえ、だからといって草コインの売買をすすめるわけではありませんが、「こんなことがあったんだな」と頭の片隅にでも置いてください。

    さっそくですが紹介していきますね。

    1. Terra(LUNA)

    2. Polygon(MATIC)

    3. SHIBA INU(SHIB)

    1:Terra(LUNA)

    Terra(LUNA)
    名称

    TerraLUNA

    シンボル LUNA

    現在の価格(20224月3日現在)

    13,749.01

    時価総額(20224月3日現在)

    4,864,654,328,053

    購入できる取引所

    HuobiBitfinexUpbit

    公式サイト

    Terra

    Terra(LUNA)は2018年1月にDaniel Shin氏とDo Kwon氏によって創立し、韓国のTerraform Labs社によって開発されました。

    Terraとはブロックチェーンプロトコルのことで、各国の法定通貨にペッグするステーブルコインを発行しています。

    • TerraUSD(UST):米国ドルのステーブルコイン

    • TerraKRW(KRT):韓国ウォンのステーブルコイン

    • TerraMNT(MNT):モンゴルトゥグルグのステーブルコイン

    LUNAはプラットホーム内で利用するガバナンストークンで、主な役割はステーブルコインの価格調整を行なっています。

    2021年1月1日に100万円分を購入していたら、1年後に約1億5千万以上になるほど高騰した草コインになります。

    メモ

    【ペッグ】

    テントなどを固定させる「ペグ」からきている言葉。ここでは「固定」の意味で使用される。

    2:Polygon(MATIC)

    Polygon(MATIC)
    名称

    PolygonMATIC

    シンボル MATIC

    現在の価格(20224月3日現在)

    206.01

    時価総額(20224月3日現在)

    1,598,323,781,013

    購入できる取引所

    BinanceOKXBybit

    公式サイト

    Polygon

    Polygon(旧Matic Network)はJaynti Kanani氏、Sandep Nailwal氏、Anurag Arjun氏によって共同開発され、2017年10月にローンチされました。

    Polygonはメインのイーサリアムのセカンド(2番目)として機能することを目指すブロックチェーンネットワークプロジェクトのこと。イーサリアムブロックチェーンに繋がっているので、イーサリアムブロックチェーン上のさまざまなアプリケーションを利用することができます。

    トランザクション(取引情報)処理が早く、コストが低いのが特徴です。

    MATICはPolygonネットワークでの料金支払い、ステーキングおよびガバナンスに使用されます。

    2021年1月1日に100万円分を購入していたら、1年後に約1億6千万以上になるほど高騰した草コインになります。

    3:SHIBA INU(SHIB)

    SHIBA INU(SHIB)
    名称

    SHIBA INUSHIB

    シンボル SHIB

    現在の価格(20224月3日現在)

    0.003232

    時価総額(20224月3日現在)

    1,774,570,630,521

    購入できる取引所

    HuobiBinanceGate.io

    公式サイト

    SHIBA INU

    SHIBA INUコインは、2020年8月に「Ryoshi」というペンネームで匿名で作成されました。

    「ミームコイン(ネタコイン)」と呼ばれているもので、名前がDogecoin(DOGE)コインのミーム通貨になります。
    イーサリアムブロックチェーンで構築されているので、イーサリアムとの親和性が高いです。

    2021年1月1日に100万円分を購入していたら、1年後に約5,500億以上になるほど暴騰した草コインになります。

    その背景にはIT企業テスラのCEOであるイーロンマスク氏の発言が関係ありました。

    草コインの選び方

    このような話を聞いて、「私も草コインやってみようかな?」と思う人もいるかもしれません。

    そこで、何を基準として草コインを選べばいいのか?、草コインの選び方を紹介します。

    選ぶ基準はこちら

    • 開発目的がしっかりしている

    • 開発者の情報が充実している

    • 開発の進み具合がわかる

    どのような目的で開発されているのか、開発目的がしっかりしていることが大事ですね。

    そして、その開発目的を聞いて納得できるのか、応援したいと思えるかも大事になります。
    ありきたりなものだったり、ふわっとしているものだったら、開発する意味がないですし。

    開発目的がわかったら次はどんな人が製作しているか、製作者の情報が充実しているかがポイントになります。
    製作者の情報は隠す必要がないので、公にできないならその時点で怪しく見えますからね。

    最後に開発の進み具合がわかることです。

    仮想通貨のプロジェクトは開発が途中で止まっていたり、頓挫してしまうことがあります。

    進捗情報がしっかりわかるのは、こちらも計画通りに進んでいると安心できる材料にもなります。

    まとめ:草コインはあくまでも「遊び」で投資を

    まとめ

    • 最初に生まれた仮想通貨が「ビットコイン」
    • その後に生まれた仮想通貨の総称を「アルトコイン」と呼び、ビットコインの欠点が改良されている
    • アルトコインの中で時価総額・知名度が低いものを「草コイン」と呼ばれる

    • 2021年1月~12月で価格が暴騰した草コイン

    • Terra(LUNA)
    • Polygon(MATIC)
    • SHIBA INU(SHIB)

    • 草コインを選ぶときの基準

    • 開発目的がしっかりしている
    • 開発者の情報が充実している
    • 開発の進み具合がわかる

    草コインには夢がありますが、このように高騰するのはほんの一部。

    中には暴落を起こす詐欺コインなんていうのも紛れています。
    夢があるからと過度な期待をかけるのはやめた方がいいでしょう。

    私個人的には余剰金で「遊ぶ」程度に投資をすることをおすすめします。

    • この記事を書いた人

    jing

    ブログに情熱を注ぐ30代。仮想通貨やNFTに関する記事を投稿しています。画像に使用しているのはOpenSeaで購入したNFTで、「The Pixel Slime」さんの作品です。