「イーサリアムのガス代をなるべく抑えたい!」
実はイーサリアムのガス代は節約できるんです。
これを知っているか知らないかで、大きく差が出ます。
「イーサリアムのガス代はかかるもの」と思っている方は、今すぐ考えを改めてください。
今回は、イーサリアムのガス代を節約する4つの方法を詳しく解説します。
イーサリアムのガス代を節約する4つの方法!
イーサリアムのガス代については、こちらの記事もご覧ください。
さっそくですが、解説していきますね。
- JPYCを活用する
- ネットワークの混雑時を避ける
- 取引の優先度を平均にする
- 複数のアカウントから送金しない
1:JPYCを活用する
日本円のステーブルコイン「JPYC」を知っていますか?
このJPYCを活用することで、イーサリアムからポリゴンETH(WETH)へ変換するガス代を、節約することができるんです。
「JPYCの公式サイト」はこちらです。
では、実際にJPYCを購入して、ポリゴンETH(WETH)へ変換してみますね。
1:「JPYCの公式サイト」に入り、「JPYCを購入する」をクリック。

2:JPYC販売所の画面が出てくるので、JPYCを購入します。購入方法は「銀行振込」と「暗号資産で購入」の2つありますが、「暗号資産で購入」は現在、「テストネット」のみになっています。ですので、実質「銀行振込」1択です。

※最低購入金額は「10,000JPYC」からになります。
1円 = 1JPYC
3:①「購入したい金額」を入力、②ポリゴンETH(WETH)にするので「Polygon」を選択、③送信先アドレス「メタマスクのポリゴンウォレットアドレス」を入力、④「名前」、⑤「メールアドレス」を入力し、⑥にチェックを入れて、「確認画面へ」をクリック。


4:入力内容の確認をして、間違いがなければ「支払いへ進む」をクリック。


5:銀行振込の画面が出てくるので、内容を確認して振込を行ってください。振込確認ができ次第、JPYCが送金されます。


6:銀行振込が完了して30分ほどでメールが届きます。JPYCは1時間程度でメタマスクに送金されました。メタマスクのポリゴンにJPYCトークンを追加しときましょう。「JPYC公式サイト」の1番下に各ネットワークのアドレスが書かれています。
メモ
【JPYCトークンMaticアドレス】0x6ae7dfc73e0dde2aa99ac063dcf7e8a63265108c


7:JPYCをポリゴンETH(WETH)へとスワップしていきます。※メタマスクをポリゴンネットワークに変更。「QUICKSWAP」に入りメタマスクと接続。


7:①「JPYC」、②「ETH※」と入力。※このETHはWETHのことです。今回は「5,000JPYC」をポリゴンETH(WETH)にスワップします。その前に「JPYCを承認する」→JPYCへのアクセス権限を与えますか?「承認」とクリック。

8:承認が終わったら「スワップ」→「スワップの確認」→「確認」とクリック。手数料は「0.01302107MATIC」約2.4円でした。

9:メタマスクにポリゴンETH(WETH)が入っていることを確認して完了。

QUICKSWAPとポリゴンのトークンスワップは同じか検証
QUICKSWAPでJPYCをポリゴンETH(WETH)にスワップしているときに思った疑問です。
まずはこちらを見てください。

赤で囲んでいるのは、QUICKSWAPでJPYCをポリゴンETH(WETH)にするときの「1ETHあたりの値段」を表しています。
しかし、このときの国内取引所のイーサリアムの値段は「約380,650円」。
そうです、QUICKSWAPのイーサリアムがめっちゃ高いんです。
だったら、「Polygon Web Wallet v2」で「トークンスワップ」するのと変わらないのでは?と思い検証してみました。
1:「Polygon Web Wallet v2」に入り、「ポリゴンウォレット」をクリック。

2:「トークンスワップ」をクリックし、①「JPYC」、②「ETH※」を選択。※このETHはWETHのことです。

3:もし、JPYCトークンを追加していなかったら、追加してください。
メモ
【JPYCトークンMaticアドレス】0x6ae7dfc73e0dde2aa99ac063dcf7e8a63265108c

4:条件はQUICKSWAPと同じようにJPYC「5,000円」でETHにスワップ。

このときの1ETHは「約396,160円」。
計算:5,000 / 0.01262117 = 396,159.786
手数料は「0.03892895MATIC」約7.1円
【検証結果】
QUICKSWAPとポリゴンのトークンスワップはほとんど変わらない。
2:ネットワークの混雑時を避ける
イーサリアムの取引はユーザーが少ないときを狙ってください。
なぜなら、イーサリアムの取引が多い時間帯は、どうしてもガス代が高騰してしまうからです。
ガス代を低く設定する手もありますが、承認までに時間がかかったり、承認されなかったりするので本末転倒になってしまいます。
なお、イーサリアム取引のユーザー数の把握は完璧にはできませんが、「ethereumprice(イーサリアムプライス)」を使って予測することができます。
使い方はこちらの記事を参考にしてください。
3:取引の優先度を平均にする
イーサリアム取引の優先度は平均設定にしてください。
取引の優先度が高くなるほどガス代が上がってしまうからです。
その理屈でいえば、取引の優先度を低く設定するとガス代は確かに安くなりますが、承認までに時間がかかったり、承認されなかったりする恐れがあります。
これはイーサリアム取引のデータ処理の計算(マイニング)を行ってくれる人(マイナー)の報酬が関係しており、高額な取引ほど報酬がいいためです。
世の中金ですね笑
よほど急ぎの取引でない限りは、ガス代を節約するためにも、イーサリアム取引の優先度は平均もしくは低く設定してください。
4:複数のアカウントから送金しない
イーサリアムの送金は1つのアカウントから行ってください。
1回の送金につきガス代がかかるので、まとめて送金しないと、その分のガス代がかかってしまうからです。
当たり前のことですが、意外とやってしまうのがこれです。
リスク分散のためにメタマスクのアカウントを分けていることは、誰もがやっていることです。
送金するときは1つのアカウントから行いましょう。
まとめ:ガス代で損するのはもったいない
イーサリアムの取引自体が安く済んでも、ガス代で大きく損することは珍しくありません。
「仕方がない」と割り切るのは非常にもったいないです。
もちろん、節約方法通りに行かないこともありますが、解説した4つの節約方法を知っておくだけでも大きく違うはずです。
ガス代の軽減に役に立ててくださいね。